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領域名称: 臨床実習(6年次) (2022年度)

サブ領域名称: 臨床実習3 (2022年度)

ユニット名称: 脳神経外科(大森) (2022年度)

ユニット責任者周郷 延雄
ユニット対象学年6 ユニット授業期間 ユニット時限数0 ユニット分類実習

ユニットについて

脳の疾患、特に外科的治療を要する病態は、緊急性が高く、生命に直結することが多い。そのため、これらの知識を向上させることは、他科の臨床医になった際にも極めて役立つものと考えられる。本選択実習では、脳神経外科の基本的知識を修得し、さらに臨床での手技や業務を学ぶことを目的とする。また、当教室で開発した3Dプリンターによる頭蓋骨模型を用いて、手術練習用顕微鏡で手術シミュレーションおよび手術練習も行う。当科での顕微鏡下手術は全例、3D動画で録画しており、カンファレンスでは3D動画による視聴を行い、解説を加える。
脳の疾患、特に外科的治療を要する病態は、緊急性が高く、生命に直結することが多い。そのため、これらの知識を向上させることは、他科の臨床医になった際にも極めて役立つものと考えられる。
脳神経外科臨床実習はこれまでの講義で得た知識をベットサイドで実際に患者に接する中であらためて知識と現実の様々な症状や訴えを体験して、さらに高度の知識を修得する。そして臨床医として必要な基本的技術を習得し、医療を行う一員として必要な態度、習慣を身につけ、医師として社会に果たす使命を自覚する。

学修目標
① 外科的治療の適応を知る。
② 手術計画の立案に可能な範囲で参加する。
③ 周術期管理に可能な範囲で参加する。
④ 手術等の外科的治療に可能な範囲で参加する。
⑤ 基本的な外科的手技について学ぶ。

学修方略
① 教科書的知識のほかに、実際の術前画像所見や全身検査結果、カンファレンス内でのディスカッション内容を 
  ふまえて、各疾患の外科的適応を理解する。
② 術前カンファレンスにおいて、術前画像所見を中心に、手術体位、頭部回旋、皮膚切開部位、開頭範囲など
  手術方法の計画の立案に参加する。
③ 術前はカンファレンスや回診で患者を評価し、術中には手術に参加し、また術後ICUでの管理の参加する。
④ 実際の手術において手洗いをし、可能な範囲で手術に参加する。
⑤ 手術助手として参加し、糸結びなどの外科的手技を学ぶ。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

【学習方略】
A. 臨床実習はすでに終了している系統講義による知識は修得しているものとして行う。
B. 脳外科病棟に配属し、病棟長の指示のもとに、実習指導医とマンツーマンで患者を受け持ち、その指導のもとに診察・検査、治療に参加する。
C. 症例検討会、回診においては受け持ちの患者についてプレゼンテーションを行う。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

実習の評価は、以下の事項によって行う。
* 手術、検査への積極的参加(予定については、医局のホワイトボードで学生が自ら確認すること)
* レポート提出(症例提示、実習中に経験した手技)
* 教授試問

ルーブリック
確認項目
神経解剖の理解
10 良く理解していた。
7.5 理解していた。
5 ある程度理解していた。
2.5 あまり理解していなかった。
0 全く理解していなかった。

神経放射線画像の理解
10 良く理解していた。
7.5 理解していた。
5 ある程度理解していた。
2.5 あまり理解していなかった。
0 全く理解していなかった。

疾患の理解
10 良く理解していた。
7.5 理解していた。
5 ある程度理解していた。
2.5 あまり理解していなかった。
0 全く理解していなかった。

見学した手術や検査の理解
10 良く理解していた。
7.5 理解していた。
5 ある程度理解していた。
2.5 あまり理解していなかった。
0 全く理解していなかった。

治療法の理解
10 良く理解していた。
7.5 理解していた。
5 ある程度理解していた。
2.5 あまり理解していなかった。
0 全く理解していなかった。

概略評価
6 研修医(医師)として優れている      
5 研修医として合格点   
4 学生として優れている            
3 学生として合格点    
2 学生としてボーダーレベル   
1 不合格    
0 医師にしてはいけないレベル

指定教科書他

標準脳神経外科学(第14版)   医学書院