東邦大学医学部 教育ポータル

領域名称: 臨床実習(6年次) (2022年度)

サブ領域名称: 臨床実習3 (2022年度)

ユニット名称: 血液・腫瘍科(大森) (2022年度)

ユニット責任者瓜田純久
ユニット対象学年6 ユニット授業期間 ユニット時限数0 ユニット分類実習

ユニットについて

近年血液疾患の病態は、分子・遺伝学的解析によって次々と明らかとなり、診断のための検査法や治療薬が飛躍的に進歩している。近年、古典的な化学療法に加え抗体薬や低分子化合物などの小分子標的薬や2重特性抗体薬、免疫チェックポイント阻害薬などの免疫療法が開発され、その有効性が示されている。一方、非常に高額な薬剤が多いため医療経済学的な問題が論じられている。さらに古典的な化学療法とは作用機序が異なるため新たな副作用が報告され、その対策が求められている。近年日本では高齢化が進んでいるが、悪性リンパ腫を中心とした造血器腫瘍患者も高齢化し増加傾向を示している。このような背景で、どのような治療を選択するか、治療の目標をどのように設定するかといった治療の層別化および最適化が重要である。約1か月間の臨床実習を通して、個々の患者に対する診断や治療のプロセスを見学し学ぶことが可能である。そして造血器腫瘍患者に対する様々な診療を通じて、全人的診療や臨床腫瘍学に対する基本的な理解や姿勢を深めることが重要である。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

1.3年次の血液学授業を復習する。
2.5年次の臨床実習で習得した医学全般の知識を確認する。
3.化学療法や低分子標的薬などの新規治療薬の作用機序や副作用などについて教科書で確認する。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

臨床実習中の担当指導医1名を割り当てる。
臨床実習での態度や姿勢、カンファレンスでの症例プレゼンテーション、指導医によるクルズス内容などを参考に、担当指導医が評価する。

カンファレンス:月曜日17時30分~、水曜日15時30分~。プレゼンテーション(症例提示)あり。
クルズス:竹林、長瀬、石原医師によるクルズスに参加。日時は、実習開始時に各指導医に確認する。

指定教科書他

内科学亜第12版 Ⅴ-17 血液・造血器