東邦大学医学部 教育ポータル

領域名称: 臨床実習(6年次) (2022年度)

サブ領域名称: 臨床実習3 (2022年度)

ユニット名称: 腎センター(大森) (2022年度)

ユニット責任者酒井 謙
ユニット対象学年6 ユニット授業期間 ユニット時限数0 ユニット分類実習

ユニットについて

腎臓は生体の体内環境恒常性を維持する重要な臓器である。腎は老廃物の尿中排泄、水・電解質・酸の
排泄調節を行っている。またエリスロポエチンやレニンの産生、ビタミンDの活性化など内分泌器官としての働きもある。腎炎、ネフローゼ、腎不全の病態、治療についての臨床的な実地トレーニングを行う。基本的には、2週間を内科班 2週間を外科班で配属し、それぞれ症候、診断学、検査、病態生理を前者で学び、後者では末期腎不全病態学、腹膜透析、血液透析、腎不全外科、腎移植を学ぶ。これら内科外科学修を通じて、許容される医行為を行っていく。
student doctorとして、かなりな部分の臨床に参加して、professionalism,Communication,倫理的態度、チーム医療および腎臓学知識を体得してほしい。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

5年次までの腎生理、腎病理、治療学(薬物、食事、透析、移植)を再度復習されたい。
朝倉書店 内科学第11版 IV 腎尿路系 との紐付けを記す。

腎臓学総論、解剖(マクロミクロ)、構造、症候(1353~1358p)
電解質異常、酸塩基平衡(1359~1371p)
検査法(1371~1385p)
慢性腎臓病の病態(1401~1405p)および治療学(血液・腹膜透析、移植)(1385~1401p)
急性慢性腎疾患(1406~1426p)
ネフローゼ症候群(1426~1430p)
小児腎不全、遺伝性疾患(1430~1433p)
二次性腎疾患(1433~1462p)(1466~1470p)
間質尿細管疾患(1462~1466p)(1470~1480p)
急性腎障害(1481~1487p)
末期腎不全(1487~1493p)
妊娠と腎、その他の腎障害(1494~1512p)


ユニットの評価について(フィードバック含む)

1. 問診技術の習得、診断・治療計画、立案能力、診察記録、プレゼンテーション、態度などを評価する。
2. 指導医の試問に合格しない場合は実習未了とする。
3. 最終日までの2回 受け持ち症例のpresenntationを行い、評価する

指定教科書他

2年次で使用した朝倉書店 内科学 5年次使用の内科診断学(医学書院)・病気が見えるシリーズに加えて、Harrison も挑戦してほしい。
1):「Harrison’s Principles of internal medicine」Magnam-hill
2): 朝倉書店 内科学第11版 IV 腎尿路系
3): 内科診断学 第3版 医学書院 定価(本体9,500円+税)
4):病気がみえる vol.8 腎・泌尿器 第3版 定価(本体3,400円+税)