東邦大学医学部 教育ポータル

領域名称: 臨床実習(6年次) (2022年度)

サブ領域名称: 臨床実習3 (2022年度)

ユニット名称: メンタルヘルスクリニック(佐倉) (2022年度)

ユニット責任者桂川 修一
ユニット対象学年6 ユニット授業期間 ユニット時限数0 ユニット分類実習

ユニットについて

平成5年12月の障害者基本法の成立で精神障害者が身体障害、知的障害と同等に障害者であると法的に
規定され、精神保健法が平成7年5月に精神保健福祉法に改正され、わが国の精神保健福祉施策は入院医療から地域精神医療へと大きく転換しようとしている。また平成16年に入り医療観察法案の成立、さらに最近「障害者福祉と介護保険制度との統合」が検討され、今度は精神保健福祉法から精神障害者福祉が分離されようとしている。このような精神医療を取り巻く医療環境は大きく変遷を遂げようとしているが、平成10年からの自殺者が30000人を突破した状況が続いているなど、さまざまな分野で精神科臨床が求められている。このような社会的状況の中で精神科臨床の基本的事項を学ぶ。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

人間を生物-心理-社会文化的な存在として多次元的、包括的に認識すると同時に精神障害に対する研究・治療も身体医学的、社会学的、心理学的側面からのアプローチが必要なことは言うまでもない。そのためには医療の中で精神と行動の構造と特徴を理解する必要がある。
精神科臨床全般について、成因、病態、診療(診断検査、治療)ならびにそれらの研究方法に関する専門的知識を習得するとともに、身体医学との関わりや連携をとうして、精神医学の必要性・役割を学習・習得する。近年、精神障害の発症要因に心理的側面が重視される傾向があるが、客観的視点から精神障害の成因を分析、治療実践や臨床研究に応用できる技術・技能を修得することが教育目標である。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

1. 問診技術の習得、診断・治療計画、立案能力、診察記録、プレゼンテーション、態度などを評価する。
2. 試問に合格しない場合は実習未了とする。

指定教科書他

1):「現代臨床精神医学 第7 版」大熊輝雄 金原書店 1997
  「最新精神医学 改訂新版」諏訪 望 南江堂 1996
2):「臨床診断学診察編」 医学書院