東邦大学医学部 教育ポータル

領域名称: 臨床実習(6年次) (2022年度)

サブ領域名称: 臨床実習3 (2022年度)

ユニット名称: 小児科(佐倉) (2022年度)

ユニット責任者金村 英秋
ユニット対象学年6 ユニット授業期間 ユニット時限数0 ユニット分類実習

ユニットについて

小児科は成長・発達という側面に常に着目することが求められ、内科系、外科系においても小児科履修にとって必要な知識・技能を身につける必要がある。小児科学は全身管理を行う科目であり、医学系全体の知識を習得した上で成り立つ学問である。
選択実習は、全ての実習を終了してから臨む実習であり、小児科実習としては纏めの段階でもあり、深く学ぶ機会でもある。以下に、実習に臨む学生として要求されるべき(習得しておくべき)内容を提示する。


受講前に必要とされる知識及び技能・態度

ステップ1(一般~基礎医学の一部):
①コミュニケーション能力
②プレゼンテーションのための能力
③語学力:とくに医学英語はマスターしておく。
④基礎医学:全ての分野。医学教育には、無駄な学問はひとつもなく、可能な限り身につけることで、将来の医師としてのセンスが磨かれる。
⑤症候学:基礎医学知識から、主要な症候を説明できる。
⑥医療界のトピックスや、医療経済を理解している。
ステップ2(基礎医学~臨床医学、5年生の実習を含む):
①基礎医学、臨床医学の基礎知識をマスターする。。
②患者およびその家族に配慮した病歴聴取・診察を行える。
③POMRにより、カルテを作成し、問題解決まで到達できる。
④臨床倫理(医の倫理)に精通している。
⑤個人情報や安全管理を配慮した上で、診療行為を行える。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

①小児のもつ健康上の問題点を認識し、その解決の基本的方針をたてることができているか、②小児のケアにおいて、小児を全人的に理解しているか、③身体面だけでなく、心理および家庭、社会環境の重要性を認識しているか、④成長・発達に常に留意したアプローチを心掛けているか、などを評価する。
その方法として、
A)実習を通じて、問診技術の習得、診断・治療計画、立案能力、診察記録、プレゼンテーション、態度などを評価する。
B)指導医との討議を適宜行い、患児の病態や治療方針について理解・考察しているかを評価する。
C)回診や症例検討会でのプレゼンテーション時に、質疑応答の機会を設け、疾患や病態、治療方針の考察・理解がなされているかを評価する。
B)試問およびレポート評価を行う。
C)試問・評価結果は直ちに伝え、実習期間内に個別の質問を受ける。

指定教科書他

1):「標準小児科学(第8版)」 内山聖編 医学書院、2013
2):「小児科学、第10版」五十嵐隆編、文光堂、2011
3):「Nelson textbook of pediatrics, 21版」Kliegman RM, ed., Elsevier, 2020