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領域名称: 臨床実習(6年次) (2022年度)

サブ領域名称: 臨床実習3 (2022年度)

ユニット名称: 泌尿器科(大橋) (2022年度)

ユニット責任者関戸 哲利
ユニット対象学年6 ユニット授業期間 ユニット時限数0 ユニット分類実習

ユニットについて

講義とは異なり日常臨床の現場では専門用語や略語が多く用いられます。不明の点は必ずスタッフに聞いて下さい。その場では質問し難い場合も多いと思いますので、後でも構いません。疑問点あるいは自分のやりたい内容を伝えるタイミングやその方法を習得して行く事は、仕事をする上で重要な「ほうれんそう」の第一歩です。大橋病院泌尿器科スタッフ一同、皆さんに「泌尿器科は魅力がある分野だ」と感じてもらえるように頑張るつもりです。
目標
1. 肉眼的血尿の診断方法を述べられる。
2.下部尿路機能障害の診断と治療方針が述べられる。
3. 尿路結石の診断と治療方針が述べられる。
4. 重症尿路感染症の治療方針が述べられる。

方略
1. 肉眼的血尿症例のカルテ、画像検査、内視鏡検査などを電子カルテなどで学習する。内視鏡検査には実習中に立ち会うことが望ましい。肉眼的血尿を来す代表的疾患の一つである膀胱癌の内視鏡手術には必ず立ち会うこと。
2. 下部尿路機能障害症例のカルテ、画像検査、機能検査、内視鏡検査、治療内容を電子カルテなどで学習する。機能検査、内視鏡検査は実習中に立ち会うことが望ましく、また、前立腺肥大症やウロギネコロジー関連の手術は積極的に立ち会うことが望ましい。また、排尿ケアチーム缶ファランスにも参加することが望ましい。
3. 尿路結石症例のカルテ、画像検査、治療方針などを電子カルテなどで学習する。尿路結石に対するESWL、内視鏡手術に関しては、実習中に必ず立ち会うこと。
4. 入院を要する腎盂腎炎、前立腺炎、精巣上体炎、閉塞性腎盂腎炎の入院症例のカルテ、画像検査、治療などを電子カルテで学習する。特に、閉塞性腎盂腎炎に対する緊急での腎瘻あるいはステント挿入には可能な限り立ち会うこと。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

M5までの泌尿器科学の知識を整理しておくこと。
具体的には、標準泌尿器科 第10版、医学書院、2021年、ISBN978-4-260-04353-3、あるいはこれに相当すると思われる教科書を一回は通読しておくことが望ましい。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

以下に関してはCOVID-19 pandemicの関係で変更になる可能性があります。
評価は学生実習評価票による評価を行います。

場合によって以下の課題を与えることがあります。
a. プレゼンテーション: 担当患者のプレゼンテーションを行い、それに対して試問を行う。
(i) 【病歴】、【身体所見、各種検査所見】、【診断】、【治療内容と治療経過】、【まとめ】、【当該疾患の疫学、症状、症候、診断、治療】、【参考文献】の形式でパワーポイントファイルにまとめる。
(ii) 1症例7分以内で病歴~まとめまでプレゼンテーションを行う。
(iii) プレゼンテーション後に当該疾患の一般的な事項を含めた試問を行う。
(iv) 当該疾患の疫学、症状、症候、診断、治療については、論文や教科書などを読み、その内容を簡潔にまとめる。

b. レポート: 試問で指摘された項目を訂正、追加したパワーポイントプレゼンテーションのファイルを金曜日の夕回診終了後に提出する。ファイル名は学籍番号として下さい。

c. 注意点: 検査データやレントゲン読影所見などの安易なコピーアンドペーストでは無く、自分の言葉に置き換えて表現すること。

指定教科書他

標準泌尿器科 第10版、医学書院、2021年、ISBN978-4-260-04353-3

参考図書
泌尿器科グリーンノート、中外医学社、 2019 、ISBN978-4-498-06430-0