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領域名称: 臨床実習(6年次) (2022年度)

サブ領域名称: 臨床実習3 (2022年度)

ユニット名称: 麻酔科(大森) (2022年度)

ユニット責任者武田 吉正
ユニット対象学年6 ユニット授業期間 ユニット時限数0 ユニット分類実習

ユニットについて

本邦における麻酔科学の歴史は60年に過ぎないが、手術に関連した全身管理に加え、集中治療学そして疼痛緩和学といった横断的な診療内容を特徴として発展してきた。麻酔科学の特徴は、疾病毎の特殊性を理解したうえで、疾患に伴うストレスのみならず診断・治療に伴うストレスやリスクを軽減することを目的とする点にある。このため、重要臓器の生理学的機能の理解と薬理学的な基礎知識を必要とする。診療に携わるものにとって、麻酔科学の基礎的な知識と技能は、安全でストレスの少ない診療を行う上で必須のものといえる。
①バイタルサインの変化に対し、臨床生理学的推論を組み立てる。
②患者の基礎疾患が全身麻酔に及ぼす影響を理解する。
③麻酔業務に可能な範囲で参加する。
④麻酔科の診療技能について学ぶ。
⑤周術期管理に可能な範囲で参加する。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

1. 5年次に臨床実習で学んだ麻酔科学のもっとも基礎的な内容について理解していること.
2. 5年次の臨床実習で学んだ急性期医学の基礎的な内容を理解していること.
3. 周術期医療においては,目的とする治療のリスクを軽減するためには,基礎疾患とその治療内容が重要であり,6年次では,各臓器ごとのリスク評価と対応について,理解することが求められる.
4. 特に,積極的な態度が必須である.

ユニットの評価について(フィードバック含む)

1. 麻酔前評価、麻酔計画、麻酔中の問題把握能力、モニタリング、基礎的技能、態度などを評価する。
2. 試問に合格しない場合は実習未了とする。

指定教科書他

1) 日本麻酔科学会編 「周術期管理チームテキスト第3版」日本麻酔科学会 2016
2) 標準麻酔科学(第6版)、古家 仁編、医学書院、2011