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領域名称: 生体の機能1 (2022年度)

サブ領域名称: 生体の機能1-③ (2022年度)

ユニット名称: 内分泌・生殖 (2022年度)

ユニット責任者内藤 篤彦
ユニット対象学年1 ユニット授業期間3期 ユニット時限数10 ユニット分類講義

ユニットについて

当該ユニットは領域『生体の機能1』、サブ領域「生体の機能1-③」を構成する1つとして設定される。
内分泌系は、特定の器官で合成され血中に放出された液性情報伝達物質であるホルモンを介して、遠隔に存在する標的器官の機能を調節するシステムであり、1)内部環境の恒常性維持(ホメオスターシス)、2)エネルギー代謝、3)発育と成長、4)性の分化と生殖などの生体機能を調節している。本ユニットでは、各内分泌器官から分泌されるホルモンの構造と作用・作用機序、分泌調節機構について学ぶ。体内の諸器官の機能がホルモンによりどのように調節されているかを理解し、液性情報伝達の一般原則を理解することを目標とする。あるホルモンが欠乏したり過剰に分泌されたりすると、それぞれのホルモンに特有な症状が現れる。これらの知識は、ホルモンの分泌過剰・欠乏から生じる疾患の診断、治療、予防といった臨床医学を学修する上で重要な基盤となる。(対応するモデルコアカリキュラムの小項目:D-9-1)、D-12-1))

講義聴講前に各講義項目に明記された教科書の頁を読んで授業に臨むこと(約30 分)。    

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

各ホルモンの構造と作用を理解する上で、生体物質の科学で学修する生体有機化学、代謝生化学の知識、生体の機能1で学修する細胞生理ならびに血液・リンパに関する知識を必要とする。また、ホルモンの合成・分泌、受容体、細胞内情報伝達などに関する知見が急速に増大し、新しい疾患の概念が確立されるとともに、遺伝子診断・治療など先端技術が導入されつつあり、生体物質の科学で学修する遺伝生化学の知識や生体の構造1で学修する生体の構造概論の知識を必要とする。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

本ユニットの評価は、Ⅲ学期末の試験帯に行われるサブ領域「生体の機能1-③」の試験として行う。論述式(概ね75%)、多肢選択式(概ね25%)の筆記試験により行い、可(レベルC:6割)以上を合格基準とする。フィードバックは評価の開示後、3 日間に限りオフィスアワーにて個別対応を実施する。回答の指針を公開する。
また、サブ領域として不合格の場合は、本ユニットも再試験となる。
評価の詳細は、「教育の評価」を参照すること。

指定教科書他

講義は下記の教科書をもとに構成している。自分が読みやすいと感じる1冊を選び講義の予習・復習に活用すること(教科書を購入し予習・復習に活用したかは評価に利用しない)。
【教科書】
標準生理学(第9版)小澤瀞司, 福田康一郎総編集 医学書院 2019 ISBN: 978-4-260-03429-6
カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版(第4版)坂井建雄総編集 日本医事新報社 2021 ISBN: 978-4-7849-3181-1
ガイトン生理学 (原書13版) JE Hall著 石川義弘、岡村康司、尾仲達史、河野憲二総監訳 エルゼビア・ジャパン 2018 ISBN: 978-4-8603-4774-1
生理学テキスト(第8版)大地陸男著 文光堂 2017 ISBN: 978-4-8306-0229-0