東邦大学医学部 教育ポータル

領域名称: 病態の科学 (2022年度)

サブ領域名称: 病態の科学② (2022年度)

ユニット名称: 薬理学 (2022年度)

ユニット責任者杉山 篤
ユニット対象学年2 ユニット授業期間1期 ユニット時限数30 ユニット分類講義

ユニットについて

本ユニットは、医学教育モデル・コア・カリキュラムの小項目C-3-3に該当する。

診療に従事しているほとんどの医師は毎日薬物を処方する。薬理学は薬物の作用とその使用法についての科学であり、医師になるために必ず修得しなければならない基礎医学科目である。薬物が処方された疾患にどのように作用し、逆に影響をうけるのか、薬物の臨床効果と有害作用の両方の作用機序を理解する必要がある。

このユニットでは、生理学・解剖学・生化学の知識に基づく「生体機能」の理解を「病態」に結びつけ、それらを修飾する手段としての薬理学の基礎知識を習得する。

講義聴講前に各講義項目に明記された教科書のページを読んで授業に望むこと(約60分)。その際に関連する生理学の該当分野を復習しておくこと。

ICTを使用した形成試験を講義中に実施する。オンデマンド配信講義となった場合、形成試験はMoodle上で実施する。

講義内で毎回、ディスカッション時間を設けるので、主体的に参加すること。オンデマンド配信講義となった場合、Zoomを活用したディスカッション時間を予定講義時間内に設定するので、積極的に参加すること。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

生理学・解剖学・生化学の知識に基づく「生体機能」の理解および「病態生理学」を理解しようとする意欲。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

1.形成試験
実習に際しての必要最小限の知識の修得を期待して小テストをFTなどを利用して実施する。
修得度が芳しくない場合には、再試験を繰り返して実施することがある。
試験を行ったら試験終了後に模範解答を提示し解説する。

2. 第2期試験帯試験
本ユニットの本試験は、2学期末の試験帯に行われるサブ領域「病態の科学②」の試験として行う。論述式(概ね75%)、多肢選択式(概ね25%)の筆記試験により行う。評価の詳細は、「教育の評価」を参照すること。
(付載)
本ユニット履修の認定は、本試験、本試験に不合格の場合は再試験あるいは最終試験で決定される。講義および実習中に生じた疑問を解決したい学生は他教科講義・実習時間外および長期休業中に薬理学講座で学び実習することができる。また、自主学習時限(FT)を利用した補講を行うことができるので希望者はクラス委員を通してユニット責任者に申し出ること。

3. 本試験・再試験に対するフィードバック
1)試験問題の復習を希望する学生がいる場合には、試験終了後24時間以内にクラス委員が代表して試験問題冊子の提供をユニット責任者に申し出ること。試験終了後1週間以内に学生代表が答案例を作成してユニット責任者に提出した場合には、出題者が採点をしてクラス委員に返却する。
2)ユニットの試験結果の開示を希望する学生がいる場合には、クラス委員が学籍番号、氏名とメイルアドレス(大学から支給されたものに限る)の一覧表をエクセルで準備し、合否判定発表から48時間以内にユニット責任者に提出すること。

指定教科書他

1.講 義: 配布資料および教科書に基づき行われる。
教科書
1) 「Katzung & Trevor's Pharmacology Examination & Board Review 12th Edition」McGraw-Hill Education 出版年2019、 ISBN 978-1-259-64102-2
2) 「カッツング薬理学 エッセンシャル」12版、柳沢輝行、丸山 敬、櫻井 隆 監訳、丸善(上記 1)の日本語翻訳本) 出版年2021、 ISBN 978-4-621-30636-9

参考書
1) 「Basic & Clinical Pharmacology, 15th Ed.」 Ed. by B. G. Katzung, McGraw-Hill 出版年2021、 ISBN 978-1-260-45231-0
2) 「Goodman and Gilman' s The Pharmacological Basis of Therapeutics, 13th Ed.」,Ed. by L. Brunton et al., McGraw-Hill 出版年2018、 ISBN 978-1-25-958473-2
3) 「Principles of Pharmacology - The Pathophysiologic Basis of Drug Therapy 4th Ed」Ed. by D. E. Golan et al., Lippincott Williamas & Wilkins 出版年2016、 ISBN 978-1-45-119100-4
4) 「Pharmacotherapy:A Pathophysiologic Approach, 11th Ed.」,Ed. by J. T. DiPiro, et al., McGraw-Hill Education 出版年2017、 ISBN 978-1-260-11681-6
5)「ハーバード大学テキスト 臨床薬理学 原書3版」MEDSi、日本語監修 渡邉 裕司 (監修, 翻訳) 出版年2015、 ISBN 978-4-621-08916-3
6)「イラストレイテッド薬理学 原書6版 (リッピンコットシリーズ)』柳澤 輝行 (監修, 翻訳)、丸山 敬 (監修, 翻訳), Richard A. Harvey (編集)、丸善出版 出版年2016、 ISBN 978-4-621-30104-3
7)「コメディカルのための薬理学」第3版 渡邊泰秀 他編、朝倉書店 出版年2018、 ISBN 978-4-254-33010-6
8)「みてわかる薬学 図解 薬害・副作用学」川西正祐 他編、 南山堂 出版年2017、 ISBN 978-4-525-72072-8
9)「薬の基礎知識」DVD(全5巻)、杉山篤(監修)、医学映像教育センター 出版年2021、 ISBN 978-4-86243-826-3、SBN 978-4-86243-827-0、SBN 978-4-86243-828-7、SBN 978-4-86243-829-4、SBN 978-4-86243-830-0
10)「エース薬理学」金井 好克, 安西 尚彦 他編、南山堂 出版年2020、 ISBN 978-4-525-14071-7