東邦大学医学部 教育ポータル

領域名称: 人文・社会学 (2022年度)

サブ領域名称: 人文・社会学② (2022年度)

ユニット名称: 法学 (2022年度)

ユニット責任者田崎 美弥子
ユニット対象学年1 ユニット授業期間2期 ユニット時限数15 ユニット分類講義

ユニットについて

 本講義では,社会人として,医師として,そして教養人として必要な法律に関する基礎知識について学んでいただきます。できる限り日常生活の具体的な事例を素材として提供した上で,それらを体系的に考察できる法的思考を身に着け,自らの見解を,自らの表現で,論理的に表現することができるようになることを目標としています。

 そこで,まず,基本的な法律の読み方,法律的な考え方を説明しますので,これを踏まえて,みなさんが医師として社会に出て遭遇するであろう問題,例えば医療問題、安楽死・尊厳死・生殖医療と倫理,患者の自己決定権など,医療の現場で論点となっているテーマについて法的観点を中心に,考えていきます,

 また,社会で耳目を集めている事案や事件について,法律的な観点からみるとどうなるのか,といったことをみなさん自身が判断できるようなレベルに到達していただきます。

 その中で,法律がどのような形で影響を及ぼしているのか,どこに法律的な問題が眠っているのか,さらに,法律ができること(=法律の可能性),ならびにできないこと(=法律の限界)は何かという点について,議論のなかで一人ひとりが主体的に考察を深められるような機会を設けていきます。

 講義では,みなさんにどんどんと発言してもらいたいと思っています。
差されるのが嫌だという気持ちもわかりますが,医師として社会に出た後,また国際社会にでた後で,そんな言い分は通用しません。
自分の意見をしっかりと持ち,それを論理的に説明できるのは学生のうちだけですから,恥ずかしがらずにどんどん発言してください。

 自分はこう考える,という場合,なぜそう思うのか,どこにそう思うことの正しい根拠があるのか,など自問自答してください。自問自答しているうちに,思考する楽しさを体験できるでしょう。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

 講義の時間が限られていますが,思いがけず早く終わりそうな場合には,みなさんが興味を持っている分野について法律的ににどう考えるのか,という観点での問答をしてみようと思います。
 予習は,特に必要ありません。むしろ,講義で習った観点で世界を見てみること,今まで過ごした世界やこれから医療者として過ごす世界とは違った世界から物事を分析できます。多角的な視点をを持てるように意識してください。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

未定。
ただし,ペーパーテストのウェイトは相当分となりますが,授業に積極的であったり,課外活動に積極的であったりした場合には,加点要素と致します。

ユニットとしての評価は、心理学IIとの平均点がGPAグレードC以上(60点以上)を合格とします。

指定教科書他

教科書:使用しない。
参考書等:山本聡著『法学の面白さ―法の起源から人権まで(改訂版)』(北樹出版、2013年)