東邦大学医学部 教育ポータル

領域名称: 病態の科学 (2022年度)

サブ領域名称: 病態の科学 実習 (2022年度)

ユニット名称: 病態の科学実習Ⅰ(免疫学) (2022年度)

ユニット責任者近藤 元就
ユニット対象学年2 ユニット授業期間実習 ユニット時限数18 ユニット分類実習

ユニットについて

•免疫系は、主として獲得免疫細胞のはたらきにより、多種多様な病原体に対処することができる。その対処過程はさまざまな細胞や因子が関与する複雑なものであるが、獲得免疫反応の特徴や働きの一部については、比較的容易に可視化することができる。本ユニットでは、そのようないくつかの免疫反応について検出方法と応用を学ぶことを通して、獲得免疫の特徴である抗原認識特異性や免疫寛容獲得の機序、さらにはそれらの異常に起因する自己免疫疾患発症機序への理解を深める。
•各実習前には、実習書の該当する部分をあらかじめ読んで手順を確認し、実習を滞りなく進められるよう準備すること。また関連する知識について、教科書や講義プリントの該当箇所を読んでおくこと。これらの事前準備に30分以上かけることが望ましい。また一部の実習では実験動物を用いる。動物愛護法の精神に則り、実験動物の使用数および与える苦痛を最小化するためにも、実習手順の予習を必ず行うこと。
•本ユニットは対面での実習を原則とする。社会的状況により対面での実施が困難な場合、対応も含めて別途教育ポータルで通知する。
•本ユニットは、医学教育モデル・コア・カリキュラムの小項目C-3-2に該当するが、適宜他の項目にも触れる。
•実習であるため、17:20で終了しない場合も多い。注意のこと。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

•これまでに学習した免疫学に関する知識、およびそれを実習や新たな知識に関連付けて考察しようとする姿勢。
•生命に対する畏敬と、実習で用いる実験動物に対する深い感謝の念。
•実験手順を注意深く理解したうえでピペット操作等の基本的実験手技を丁寧に行う姿勢と意欲的な取り組み。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

免疫学分野:本ユニットの評価は、サブ領域の評価の17%を占める。
評価は実習終了後に行うテスト(実習項目6回中4回、全体の67%)およびレポート(同6回中2回、33%)で行う。尚、レポートは適宜評価を付けて返却し、フィードバックを行う。

指定教科書他

1. 教科書
宮坂昌之、小安重夫、椛島健治 編集 「標準免疫学、第4版」 医学書院、2021 ISBN 978-4-260-04238-3

2. 参考書
A. 中尾篤人 監訳 「基礎免疫学 原著第6版」 ELSEVIER、2020  ISBN 978-4-860-34661-4
B. 笹月健彦・吉開泰信 監訳 「免疫生物学 原書第9版」 南江堂、2019 ISBN 978-4-524-25115-5  (世界的に広く用いられている教科書の日本語訳)
C. 熊ノ郷 淳 他 編集  「免疫学コア講義 改訂4版」 南山堂、2017 ISBN 978-4-525-16754-7