東邦大学医学部 教育ポータル

領域名称: 臨床医学入門 (2022年度)

サブ領域名称: 医学総論 (2022年度)

ユニット名称: 臨床検査・生理機能検査演習 (2022年度)

ユニット責任者吉澤 定子
ユニット対象学年2 ユニット授業期間 ユニット時限数15 ユニット分類演習

ユニットについて

本ユニットにおいては、臨床検査・生理機能検査に関する基礎的知識を学ぶとともに、全体演習ではRCPC形式に基づいた症例提示により、質疑応答を通して医学を横断的に理解する能力を習得することを目的とする。
また、臨床検査部、臨床生理機能検査部ならびに輸血部と連携し全員参加型のグループ演習を行い、医師に必要な検査手技の基本を学ぶと共に、医師以外のメディカルスタッフと接することによりチーム医療の一員としての自覚を芽生えさせることを目的とする。
本ユニットは、医学教育モデル・コア・カリキュラムの小項目F-2-3とG-3-2に該当する。

準備学修
事前に講義日程の「学修項目・準備学修」に記載されている教科書のページおよび資料を読み、全体演習の講義内容やグループ演習で行う臨床検査について理解を深めて演習に臨むこと。(約60分)

課題に対するフィードバック
グループ演習時に行った質問のすべての解答、RCPCの解説は全演習の終了時に教育ポータルに公開する。
科目試験については、模範解答を教育ポータルに公開する。

なお、本科目は原則として対面での実施を予定しているが、COVID-19流行状況等によりオンライン授業となる場合は、実技を直接的に観察・実施することはできないが、RCPCや実技に関する講義を行う中で積極的な質疑応答を介して双方向的に意見交換を行うことにより知識を深める。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

生体の構造1と生体の機能1の内容について十分な知識を習得しておくことが必要である。また、検査検体やシミュレーションを使用した臨床検査実習に積極的に取り組む態度が必要である。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

演習回数は5回(15時限)である。

1:出席確認
〇全体演習 (1, 5回目)
1回目に4,5,6時限目でオリエンテーションと講義を、5回目には双方向型のRCPCを行う。
出欠確認は打刻で行う。
〇グループ演習 (2, 3, 4回目)
 4,5,6時限を95分2時限として、1時限に1項目の演習を行う。
 2項目に出席した場合は3時限出席、1項目のみ出席の場合は1時限出席、2時限欠席とする。
出欠確認はそれぞれの演習場所で行う。

2:評価
態度の評価:グループ演習中の時間厳守に関わる態度と積極性に関する態度を点数で評価を行う(30%)。
知識の評価:2期の科目試験において客観的評価試験(MCQおよび記述)で評価する(70%)。
上記の2つをあわせ100点評価とし、Grade C以上を合格としてユニットの修了認定とする。
合否に関しては、サブ領域(医学総論)として決定されるが、本ユニットでグレードF-の場合はこの判定のみで不合格となる。
尚、サブ領域評価点(100点満点)における臨床検査・生理機能検査演習ユニットの配点比率は30%である。

グループ演習時に行った質問のすべての解答、RCPCの解説は全演習の終了時に教育ポータルに公開する。
科目試験については、模範解答を教育ポータルに公開する。

指定教科書他

[教科書]
1) 本田孝行著「ワンランク上の検査値の読み方・考え方」第2版、2014年、総合医学社、
ISBN:978-4-88378-864-4
2) 標準検査医学 第4版、2013年(第5版が2022年発行予定)、医学書院、
ISBN:978-4-260-01600-1


[参考書]
臨床検査                                       
1) 日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会編「臨床検査のガイドライン JSLM2018」、2018年、宇宙堂八木書店、ISBN:978-4-905314-55-4
2)金井正光監修「臨床検査法提要」2020年、金原出版、ISBN:978-4-307-05053-1

生理機能検査                                                                                              
谷口信行編「MT標準臨床検査学 生理検査学/画像検査学」2013年、医学書院、ISBN:978-4-260-01418-2                  

輸血検査
1) 日本輸血・細胞治療学会、輸血検査技術講習委員会「輸血のための検査マニュアル Ver.1.3.2」、2021年
http://yuketsu.jstmct.or.jp/wp-content/uploads/2021/06/c81b5d69ed493488c9074eef82902980.pdf
2) 厚生労働省医薬・生活衛生局「血液製剤の使用指針」、2017年http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/0000161115.pdf