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領域名称: 臨床医学1 (2022年度)

サブ領域名称: 臨床医学1 (2022年度)

ユニット名称: 循環器系 (2022年度)

ユニット責任者池田 隆徳
ユニット対象学年2 ユニット授業期間 ユニット時限数33 ユニット分類講義

ユニットについて

本ユニットは、医学教育モデル・コア・カリキュラムの小項目であるA-2-1(課題探求・解決能力)・A-2-2(学修の在り方)・A-9-1(生涯学習への準備)、C-4-4(循環障害、臓器不全)、および循環器系のD-5-1(構造と機能)・D-5-2(診断と検査の基本)・D-5-3(症候)・D-5-4(疾患A)に該当する。
循環器学では、心臓・血管に関連する構造、機能、症候、診察、検査、治療などの基礎知識を修得したうえで、循環器系の種々の疾患あるいは病態について細かく理解し、臨床的見地から理論的に考える力を身につけることを目標とする。2年次では講義が中心となる。
講義は、大きく「総論」と「各論」に分けられる。総論では、病理生理、症候、診察法、検査(心電図、胸部X線、各種画像診断法、心臓カテーテル法)、治療(薬物、非薬物治療、外科的治療)について修得する。各論では、血圧異常、心不全、虚血性心疾患、心筋疾患、心膜心内膜疾患、不整脈、先天性心疾患、弁膜症、動脈疾患、静脈・リンパ疾患について修得する。理解度は期末に試験(MCQと単純筆記)でチェックする。
 講義聴講前には明記された教科書の関連ある頁を読んで授業に臨むこと(約30分)。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

本科目を受講するにあたり循環器系の知識について十分に修得しておくことが前提となる。
すなわち、
・心臓および血管の基本的な解剖について説明できる。
・心臓の病態生理について概略の述べることができる
・体内の循環動態について概略を述べることができる。
・循環器疾患でみられる症候を列挙することができる。
・心筋細胞の活動電位の役割について説明できる。
・心臓と自律神経活動の関連性を説明できる。
・血管内の動脈硬化に関与する因子を列挙することができる。
これらを満たしている必要がある。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

サブ領域の全講義回数の2/3(66.7%)以上の出席でもって試験を受けることができる。ユニットごとには定めていない。ただし、講義がリモートで行われた場合は、学事課をとおして改めて連絡する。
自身の知識確認として中間評価(記述形式)を行うことがあるが、これは成績には加味しない。
循環器系ユニットは、臨床医学Ⅰサブ領域のなかの1つとして評価される。その割合はサブ領域のなかの37%を占める。
試験の出題方式としては、①単純記述(穴埋めまたは用語記載)と②MCQ問題からなる(比率については2/3と1/3)。
合否に関しては臨床医学Ⅰとして取り扱われるが、本ユニットがグレードFーの場合はこれのみで不可となる。
試験の講評および解答例などのフィードバックは、すべての試験終了後に配布するプリントで行う。

指定教科書他

<指定教科書>
 内科系循環器書籍
・「内科学(第12版)-Ⅱ循環器系別冊」、矢﨑義雄編集、2022年発行、朝倉書店、ISBN:978-4-254-32280-4 C3047
 外科系循環器書籍
・「標準外科学(第16版)-心臓血管外科領域」、田邉稔/池田徳彦/大木隆生編集、2022年発行、医学書院、ISBN:978-4-260-04782-1
<参考書>
・「心臨床内科学(第10版)」、矢﨑義雄監修、2020年発行、医学書院、ISBN:978-4-260-04806-5
・「今日の診断指針(第8版)」、永井良三編集、2020年発行、医学書院、ISBN:978-4-260-03809-6
・「今日の治療指針(2022年版)」、福井次夫/高木誠/小一成編集、2022年発行、医学書院、ISBN:978-4-260-04777-7