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領域名称: 臨床医学1 (2022年度)

サブ領域名称: 臨床医学1 (2022年度)

ユニット名称: 感染症学 (2022年度)

ユニット責任者舘田 一博
ユニット対象学年2 ユニット授業期間 ユニット時限数10 ユニット分類講義

ユニットについて

感染症はあらゆる診療科に共通して理解されなければならない。個々の具体的感染症については各臓器別ユニットにおいて講義が行われる。しかし、ある種の病原体は複数の臓器に感染親和性を示したり、全く異なる病原体であっても類似の宿主反応・免疫応答を惹起することが知られている。これらの病態を正しく理解するためには、臓器別あるいは疾患別にみた症候学に加え、病原体の有する病原因子とこれに対する宿主の免疫応答、および環境因子などを総合的に分析、考察することが重要である。また、日常診療の中で診療科を問わず高頻度で遭遇する感染症、および遭遇することが少ない伝染病やゆにゅうかんせんしょうなどについてその全体像を把握する必要がある。
本ユニットでは日常診療の場で重要な感染症の疫学を正しく把握し、その発症病態について理解を深めることにより感染症の診断法、予防法、治療法などについて修得する。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

生体物質の科学(遺伝性化学)、生体の構造(運動器(骨格)系)、末梢神経・筋系、循環器系、呼吸器系、消化器系、泌尿・生殖器系、中枢神経・感覚器系)、生体の機能(神経筋、腎・泌尿器系、消化器系、内分泌・生殖器系、神経・感覚器系)、病態の科学(微生物・感染症学、医動物学、薬理学、免疫学、病理学)の知識を必要とする。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

感染症学ユニットは、臨床医学Ⅰサブ領域の中の一つとして評価される。その割合はサブ領域中の11%を占める。
試験の出題方式としては、MCQ60%、単純筆記(穴埋め・列記)40%の比率とする。
合否に関しては、臨床医学Ⅰとして決定されるが、本ユニットでグレードF-の場合はこれのみで不可となる。
2/3以上の講義に出席しなかった学生は受験資格を失う。

指定教科書他

Qシリーズ 新微生物学 舘田一博/松本哲哉/岩田敏/槇村浩一/赤尾信明編、日本医事新報社、2022年 978-4-7849-1194-3