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領域名称: 臨床病理学1 (2022年度)

サブ領域名称: 臨床病理学1 (2022年度)

ユニット名称: 臨床病理学Ⅰ (2022年度)

ユニット責任者髙橋 啓
ユニット対象学年2 ユニット授業期間 ユニット時限数15 ユニット分類演習

ユニットについて

1.臨床病理学Iは、1つのユニットよりなる。
2.臨床病理学Iは、病理診断学、循環器、呼吸器、乳腺胸壁、腎臓(腫瘍を除く)の5項目からなり、演習(1項目3時限、計15時限)として実施される。
3.臨床病理学1には医学教育モデル・コア・カリキュラム大項目(D)、中項目5.循環器系、6.呼吸器系、8.腎・尿路系および11.乳房が含まれる。臨床病理学2と併せて中項目のすべてを網羅する。
4.演習では、各項目の代表的疾患(3-5疾患)の顕微鏡鏡検、病理組織像の画像撮影を行う。この際、準備学修に加え、演習開始時に疾患概念、病因、組織学的特徴など、鏡検学修を行う上でのポイントについて解説を行う。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

1.各演習にて取り上げられる循環器、呼吸器、乳腺胸壁、腎臓について、「生体の構造」、「生体の機能」、「病態の科学」で学んだ知識(30分)。
2. 観察したことを、客観的に分析、記録を残す姿勢。
3. 自学自修の態度。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

1.演習時評価:1)演習中の態度、2)画像撮像の技能、3)事前学修による疾患理解、4)適切な画像選択と所見の記載、5)事前に提示された各疾患のチェックポイント、の5項目に対して均等に評価する。
2. 演習時提出物は講評を入れてフィードバックする。
3.科目試験:病理診断学、循環器、呼吸器、乳腺胸壁、腎臓疾患(腫瘍を除く)の5項目についての知識を問うためコンピュータを利用した多肢選択式の試験(CBT試験)を行う。本試験には演習時の講義内容、疾患の肉眼、組織像の画像を含み、5項目を各20%配分として出題する。
4.科目試験の受験資格は規定(4/5以上の出席)を満たすものとし、受験の際には学生IDとパスワードが必要である。
5.演習時評価(20%)、科目試験成績(80%)をあわせ100点評価とし、Grade C以上を合格とする。演習科目であるが、学修すべき知識量が相対的に多いことから科目試験の比重が高くなっている。
6.演習科目であるが学修すべき知識が相当量あることから、講義科目に準じ例外的に「再試験」を実施する。

指定教科書他

教科書
 1.豊國、高橋監訳 ロビンス 基礎病理学 原書第10版:丸善出版、東京、2018 ISBN:978-4-621-30198-2
 2.北川、仁木編 標準病理学 第6版:医学書院、東京、2019 ISBN:978-4-260-03659-7
参考書
 1. 深山、小田、坂本他 編 組織病理アトラス 第6版:文光堂、東京、2015 ISBN 978-4-8306-0476-8
 2. 深山編 病理組織マップ&ガイド:文光堂、2014 ISBN 978-4-8306-0474-4
 3.坂本、北川、菅野著 組織病理カラーアトラス 第3版:医学書院、東京、2021 ISBN 978-4-260-04590-2
 4. Kumar, Abbas, Fausto, Mitchell; Robbins Basic Pathology 10th Edition: Saunders/ Elsevier, Philadelphia, 2017
 5. Klatt; Robbins and Cotran Atlas of Pathology 4th Edition: Saunders/ Elsevier, Philadelphia, 2021 ISBN: 978-0-323-64018-3