東邦大学医学部 教育ポータル

領域名称: 医用理工学1 (2022年度)

サブ領域名称: 医用理工学1-① (2022年度)

ユニット名称: 医科物理学Ⅰ (2022年度)

ユニット責任者川口 高明
ユニット対象学年1 ユニット授業期間1期 ユニット時限数7 ユニット分類講義

ユニットについて

医学を学び始める学生が基礎医学,臨床医学を理解する上で必要とされる物理学及び生体物性の基礎的知識を習得し,物理学と医用工学基礎の視点から生体に対する考察能力を身につけることを目標とする。
ここで,生体物性を理解する場合において,物理学と医用工学の基礎的知識は基本的な重要性をもっている。そして,特に電気及び電磁波に関する物理量の計測及び制御等は基礎医学及び臨床医学の検査及び治療において重要な手法となっていることを鑑み,本講義では医学を学ぶ者にとって必要と考えられる電気と電磁波の基本と生体関連への応用について学ぶ。
理解を深めるために,講義にて例題又は課題を適宜提示し,直ちにもしくは次回にその考え方・解答等を説明する。
講義で提示した例題・課題に対する理解度は学修レベル判断の参考となる。
講義聴講前に,前回の講義で学んだ内容について,資料と参考書をもとに復習しておくこと。(約40分)
なお,講義資料はMoodleに掲示する。

医学教育モデルコアカリキュラムへの対応:小項目
A-2-1,A-6-1,A-6-2,A-8-1,C-2-1,C-2-2,D-2-1,D-2-2

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

高等学校の物理基礎,物理に相当する知識。
特に,力学,熱,電磁気について基礎的理解が重要である。
講義内容の予習及び復習を積極的に行うこと。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

サブ領域単位で評価する。
期末に論述式(約8割)・多肢選択式(約2割)の筆記試験を行う。
物理量の計算能力,各種モデル及び物理現象・効果についての理解力,生体等に関する問題への物理学的な応用力を判定する。
フィードバックについて:Moodleまたは教育ポータルへ講評等の掲示,または開示後2日間に限り,可能な範囲で問題点又は内容についての説明及び指導をする。
最終判定については,筆記試験の得点率をもとに,GPA評価のグレードで表す。

指定教科書他

講義資料を配布する。

参考書
1)「生物学と医学のための物理学」,P. Davidovits著(曽我部正博監訳),共立出版,2015.
2)「生体計測工学入門」,橋本成広著,コロナ社,2000.
3)「医用工学概論」,嶋津秀昭他著,医歯薬出版,2005.
4)「医歯系の物理学」,赤野松太郎他著,東京教学社,1987.