東邦大学医学部 教育ポータル

領域名称: 課題解決学習3 (2022年度)

サブ領域名称: 課題解決学習臨床編 (2022年度)

ユニット名称: 臨床推論 (2022年度)

ユニット責任者髙井 雄二郎
ユニット対象学年4 ユニット授業期間 ユニット時限数55 ユニット分類演習

ユニットについて

「臨床推論」は臨床医が日々行っていることであり、診療の基本である。「臨床推論演習」はこれまで学んできた基礎医学、臨床医学の知識を利用し、診断に至るまでの過程を学修し修得するための演習である。5年生で行われる臨床参加型実習に参加する前に、必ず修得すべきものと位置づけられる。

モデルコアカリキュラムに準じた症候を、1日1症候を学修する。小グループに分かれ、1グループを1名のテュータが担当する。
午前中はシナリオ上の患者さんについて、テュータから医療面接、身体診察、検査所見を聴取し、グループ内で議論しながら病態を考え診断を推察する。午後は個々人でPOMRを記載し、最後の時間にグループの代表者が発表した上で、シナリオ作成者が解説を行う。

学修する症候を事前にシラバスで確認し、その症候を来すメカニズムや、疾患に関して予習しておく。(30分)
自分で記載したPOMRの内容と、シナリオ作成者の解説、フィードバックをもとに復習する。(30分)

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

知識:臨床医学の講義が終了しており、疾病に関する知識を修得していることを前提とする。また、基礎医学で学んだ解剖学、生理学、薬理学なども理解している必要がある。
態度:これまで学んだ基礎医学、臨床医学の知識を統合して臨床推論を行うには、能動的に学び取る態度が求められる。演習に積極的に参加し、グループとしての建設的なディスカッションや臨床推論達成に貢献する必要がある。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

GPA評価でグレードC以上を合格とする。

1. テュートリアル形式の演習時間内では、テュータが、1) 学習と発言の内容、2) 演習に臨む態度を各々10点満点で評価する。
2.班の代表者のPOMR発表を、テュータが5点満点で評価する。この評価は班全体の評価とする。
2. 全員が演習時間内にPOMRを記載して提出する。POMRはRubricを用いて50点満点で評価する。
3. 1と2の合計点を2倍したもの(50点満点)と3の点数を合算して100点満点とし、60点以上を合格とする(S, A, B, C, F, F-で評価し、C以上)
4.公開されている医療情報の剽窃(コピー&ペースト)、他者のPOMRの剽窃については、判明した場合は0点とする(評価しない)。
5. 公休を除いた演習の欠席は、その日の評価は0点とする。

尚、評価のフィードバックはMoodle上で行う予定です。
シナリオの内容(評価ではなく)に関しては、全体的に講義形式でフィードバックする予定である。

指定教科書他

1. これまで基礎医学、臨床医学の各講義で指定された教科書、教員が作成した資料を参考とする。
2. テュートリアル形式の演習開始前には、その日に学ぶ症候のみをMoodle上で開示する。