科目名称:[MM106-101J]選択芸術Ⅱ(2023年度)

科目責任者細野 喜代
科目対象学年1~3 科目授業期間春・秋学期 科目時限数15 科目分類講義

科目について

本講義は、古代ギリシアから20世紀前半に至るまでの西洋の絵画、彫刻、建築、工芸などの美的創作物を扱います。美術史は、作品を歴史の中に位置づけることから始まります。そのため、各時代の傑作を取り上げ、様式の変遷を中心に解説します。あわせてイコノグラフィー(図像学)の知識を身につけ、近代に至るまで大部分を占めていた歴史画(宗教画、神話画、古代史画、寓意画)の主題とその表現内容を理解します。加えてそれぞれの作品が制作された各時代、各地域特有の社会的、文化的背景についても説明します。19世紀になるまで絵画や彫刻のほとんどは注文制作であり、作品の主題や表現には注文主の意向が反映され、あらかじめ設置場所も決まっていました。そこで各作品が持っていた固有の意味内容や機能を検証します。さまざまな技法についても紹介します。最近の修復や保存、科学的調査の結果にも言及します。高画質のパワー・ポイントや動画を用いて名作を一つ一つ丹念に鑑賞しながら、ディスクリプション(作品叙述)を行います。これらのことを通して、西洋美術作品に関して適切な知識と鑑賞能力を習得するとともに、西洋文化について教養を身につけます。

講義聴講前に「学修項目・準備学修」に明記された参考書の頁を読んで授業に臨むこと(約30分)
講義終了後、配布資料やノートを見直し、その日の授業の内容をまとめ、要点を押さえること(約40分)。

該当する医学教育モデル・コア・カリキュラムの小項目は、A-2-1, A-2-2, B-4-1, C-5-7です。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

次回の講義で扱う絵画、彫刻、建築、工芸などを、参考書やインターネットなどでよく見ておくこと(15分)。

科目の評価について

学期末レポート70%、授業内評価30%によって評価します。
講評を教育ポータルに掲載します。
GPA評価でグレードC以上で合格となります。

指定教科書他

教科書は指定しません。資料を配布します。

参考書
千足伸行監修『新西洋美術史』、西村書店、1999年。ISBN: 978-4890135837
高階秀爾監修『増補新装 カラー版西洋美術史』、美術出版社、2002年。ISBN: 978-4568400649
高階秀爾・三浦篤編『西洋美術史ハンドブック』、新書館、2007年。ISBN: 978-4403250248
ジェームズ・ホール著『西洋美術解読事典 絵画・彫刻における主題と象徴』、高階秀爾監修、河出書房新社、2021年。ISBN: 978-4309291406

授業日程一覧(ユニット名称:選択芸術Ⅱ) (2023年度)

コマ数形態授業タイトル
1 講義イントロダクション
2 講義古代ギリシア美術
3 講義古代ローマ美術
4 講義初期キリスト教/ビザンティン/初期中世美術
5 講義ロマネスク/ゴシック美術
6 講義 イタリア・ルネサンス美術①レオナルド・ダ・ヴィンチ
7 講義イタリア・ルネサンス美術②ミケランジェロ
8 講義イタリア・ルネサンス美術③ラファエロ
9 講義ヴェネツィア派/マニエリスム/15-16世紀の北方絵画
10 講義バロック美術①イタリア
11 講義バロック美術②フランドル、オランダ、スペイン、フランス
12 講義 ロココ美術/新古典主義/ロマン主義/写実主義
13 講義アカデミズム/印象派
14 講義後期印象主義/象徴主義
15 講義世紀末美術/20世紀前半のアート
コマ数形態授業タイトル
1 講義イントロダクション
2 講義古代ギリシア美術
3 講義古代ローマ美術
4 講義初期キリスト教/ビザンティン/初期中世美術
5 講義ロマネスク/ゴシック美術
6 講義イタリア・ルネサンス美術①レオナルド・ダ・ヴィンチ
7 講義イタリア・ルネサンス美術②ミケランジェロ
8 講義 イタリア・ルネサンス美術③ラファエロ
9 講義ヴェネツィア派/マニエリスム/15‐16世紀の北方絵画
10 講義バロック美術①イタリア
11 講義バロック美術②フランドル、オランダ、スペイン、フランス
12 講義ロココ美術/新古典主義/ロマン主義/写実主義
13 講義アカデミズム/印象派
14 講義後期印象主義/象徴主義
15 講義世紀末美術/20世紀前半のアート