東邦大学医学部 教育ポータル

コース名称: 自然・環境科学 (2022年度)

科目名称: 選択環境科学Ⅱ (2022年度)

科目責任者平 敬宏
科目対象学年1~3 科目授業期間秋学期 科目時限数15 科目分類講義

科目について

はじめに、 
『環境科学II』は、生物学、化学、物理学の3領域からなる。
授業資料の配布、課題レポートの提出などのGoogleClassroomを利用する。講義開始前に必ず加入し、講義資料などをダウンロードしておくこと。
2022年度秋学期の「選択環境科学Ⅱ」のGoogleClassroomのクラスコードは以下の通りです。
あらかじめ入室登録をして下さい。

クラスコード    uf4ljya

授業資料は、GoogleClassroomに収載するため、資料の印刷物は配布しません。



 20世紀以降、人間を取り巻く環境は、人口増加による二酸化炭素排出量の増加、環境開発と環境破壊、科学技術の進歩などから急激な変化がもたらされている。
 「選択環境科学II」では、地球環境と人間の関わりあいを学び、変化する環境により出現した諸問題について理解することを目的とする。
  講義は、前半5回は、生物学分野を対象とし、環境変化と人間を中心とした生物の機能不全現象やヒトの疾患と環境の関わりを理解する事を目的とする。
 中盤5回は、化学分野を対象とし、環境大気汚染と地球環境(全2回)、化学と人間環境(全3回)について学ぶ。物理学分野を対象に、発電のしくみと特性、環境及び社会に与える影響を理解する事を目的とする。終盤5回は、理学分野を対象に、発電のしくみと特性、環境及び社会に与える影響を理解する事を目的とする。

なお,2022年度は教員の公務のため、冒頭に生物を4回、その後化学を3回実施し、生物の最終回(第5回)を行い,化学の残りの2回を実施する変則的日程となります。

本講義は、医学教育モデル・コア・カリキュラムの以下に該当する。
A-8-1 医学研究への志向の涵養
C-3-3 生体と薬物
E-5 物理・化学的因子による疾患
E-5-3 疾患
E-6-1 生体と放射線
E-6-3 放射線リスクコミュニケーション




準備学習:
生物学分野:講義前(原則1週間前)に配布する講義資料をしっかり予習してくること(15〜30分)。
化学分野:講義前(原則1週間前)に教育ポータルにて配布される講義資料を予習してくること(15〜30分)。
物理学分野:「指定教科書他」の欄に挙げるエネルギー問題の概論に目を通しておくことが好ましい(15〜30分)。

フィードバック:各分野の評価の欄に記載する。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

環境を理解するには、化学や生物学・物理学の知識のみならず、人文・社会学、基礎医学、臨床医学の広範領域の基本知識が求められる。

生物学領域では、1年春学期に学んだ、生体の構造1-①、生体の機能1-①、物質の科学1-①の知識をしっかり身に付けていること。また、講義前(原則1週間前)に配布する講義資料をしっかり予習してくること(15〜30分)講義中には、随時質問をする。質問へ積極的に答える能動的態度が重要である。

化学領域では、毎回の講義は各々独立したテーマであり、かつ既習科目とも独立している。そのため毎回の講義に興味と関心を持って臨むことが前提となる。生体無機化学および生体有機化学Iの内容は理解の一助となるが、分析化学、環境化学など化学に関して広い興味と関心を持っていることが重要となる。講義前(原則1週間前)に配布する講義資料をしっかり予習してくること(15〜30分)。

物理学領域では一般常識レベルの科学知識以外は事前に要求しない。ただし高校物理を正しく習得、あるいは「選択物理」を事前に受講していれば理解の助けになる。


科目の評価について

生物学領域、物理学領域は、「課題レポートを100%として評価する。」
化学分野領域は、「ポストテストを20%、課題レポートを80%として評価する。」
それらを単純平均したものを本学のGPA基準にあてはめる。

各領域での評価の詳細は以下の通り。
生物学分野領域
 生物領域の講義で扱った課題に関連するテーマで、レポートを作成する。A4用紙を使用し、文量などは自由とする。出典・引用を明らかにすること。また、必ず自身の意見・分析を加えること。内容が不十分または意図が不明なレポートには、口頭での追加説明を求めることがある。(評価割合100%)
 フィードバック:提出されたレポートは、講評や質問、補足意見を添えて返却する。優れたレポートは、作成者の承諾を得たのち公表することがある。生物学領域の評価は、このレポートと毎回の講義での質問の回答内容を総合して評価する。
 また、その日の講義に対して、講義内容に準じた内容のポストテストを実施することがある。


化学分野領域
  各回の授業終了時に行うポストテスト(多岐選択式:20%)および各回の授業中に出題される小レポート(論述形式:80%)の合計によって評価する。ポストテストは授業当日中に、小レポートは原則として1週間後に提出する。提出レポートは要望に応じて個別に開示・説明する。


物理学分野領域
 各回の終わりに行う論述形式の小テストで評価する。その回の講義内容から出題する。答案の内容についてポータルおよび(最終回実施分を除いて)次回講義に おいて講評を行う。(小テストの合計を100%として評価する。)

指定教科書他

生物学領域: 毎回の講義では、事前に参考資料を配布する。また、各講義テーマに関する参考図書を事前に提示する。

化学領域: 特に指定しない。必要に応じて講義当日に参考資料を配布する。

物理学領域: 教科書は指定しない。
参考書として以下を挙げる。
「エネルギー問題入門」、リチャード・ムラー 著 二階堂行彦 訳、楽工社、 2014年 、ISBN978-4-903063-65-2
「知っておきたい熱力学の法則と賢いエネルギーの選択」、リチャード・S・ス タイン、ジョセフ・パワーズ 著、安部明廣 訳、エヌ・ティー・エス、 2012年、ISBN978-4-86469-000-3