東邦大学医学部 教育ポータル

コース名称: 自然・環境科学 (2022年度)

科目名称: 選択生物Ⅰ (2022年度)

科目責任者平 敬宏
科目対象学年1 科目授業期間春学期 科目時限数15 科目分類講義

科目について

 この科目では,高等学校で生物を未履修の学生にも理解できるように生物学の基本から講義し、その知識が医学とどのような関係があるのかを理解する事を目的とする。
 この科目の学修は、後に学ぶ細胞生物学、組織学、生物化学、生理学、微生物学などの基礎知識となることを目指す。講義では、最新のトピックスなども交えて学修する。
 準備学修として、事前に配布する資料の確認を行うこと。(20-30分)
また、講義後半ではアクティブラーニングを実践するため、少人数グループにより課題調査・研究を行い、12分程度の研究発表を課す。課題は、生物関連事項であれば自由とする。

対象となる医学教育モデル・コア・カリキュラムは、
C-1-1,2、C-2-1,2,3,4,5です。

なお、授業では、講義資料の配布、課題レポートの提出などにGoogle classroomを利用する。履修者が確定した段階で、クラスを設定し、教育ポータルを通じて「クラスコード」をお知らせします。初回講義の前に必ずクラスに加入すること。未加入であると、初回講義に不利になります。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

 特に基礎知識は必要ないが,遺伝学、生物学に対する探究心、好奇心を持つ事が望まれる。
受講前に、講義タイトルに関する予備知識をさまざまな教科書と、事前に配布する資料に目を通しておくこと(10〜20分)。
 また、履修者全員に研究発表を課します。研究発表の課題は,講義にそった内容で、疑問に思った事を自発的に調べてもらいます。そのため、講義をただ聴くだけの受身な態度では単位取得は困難です。

科目の評価について

評価項目
1、授業参加態度
欠席・遅刻、授業内発信(質問への受け答え)
2、研究発表の学生間相互評価
① 発表内容
② 発表への工夫・努力
   ③ 質疑応答の満足度
3、 研究発表の教員評価
① 発表内容
② 発表への工夫・努力
   ③ 質疑応答の満足度
4、研究発表レポート
  発表に向けて準備した資料すべてを提出(まとめる必要なし)

上の評価項目
1:2:3:4 = 20点:40点:20点:20点の配点で総合評価する。

発表およびレポートに対しては随時講評を行う。
優れた発表やレポートは、承諾を得た後受講生に紹介させていただきます。

総合評価100点満点のうち60%以上、つまりGPA評価グレードC以上で合格となる。
フィードバックは、発表グループ毎に個別に面談を行います(10分程度)。

2022年度は、Covid-19の感染状況により、授業形態、評価方法を変更する可能性がある。

指定教科書他

特に指定しないが、下記の教科書が学修の参考になる。
1、改訂第2版「よくわかるゲノム医学」 服部、水島-菅野 著(2015)羊土社(ISBN 978-4-7581-2066-1)
基礎医学・臨床医学科目の履修にも大いに参考となる。
2、Essential細胞生物学 原著第5版 中村・松原監訳(2021) 南江堂(ISBN 978-4-524-22682-5)
細胞生物学の入門書として適している。


高等学校で「生物基礎」「生物」を深く学んで来なかった学生は、下に示す教科書が学修の参考になる。
1. 医薬系のための生物学(丸山、松岡著)裳華房(2013年) ISBN 974-7853-5224-0(¥3,300)
2. やさしい基礎生物学(第2版)(南雲 保編著)羊土社(2014年) ISBN 978-4-7581-2051-7(¥3,190)
3. ZEROからの生命科学(第4版)(木下、小林、浅賀著)南山堂(2015年) ISBN 978-4-525-13414-3(¥2,640)
4.カラー図解アメリカ版 新・大学生物学の教科書第1巻 細胞生物学(2021) D.サダヴァ著 講談社 ISBN:978-4-06-513743-7(¥2,200)